友の会イベント

「おしらせ」160号(2022年6月1日発行)掲載の世田谷文学館友の会の重要事項などをお知らせします。


世田谷文学館・世田谷文学館友の会共催講演
「人生百年時代のドストエフスキー」

「人生百年時代」を健やかにサバイバルするためには、どうすればよいのか。それこそは、教養力をしっかりと身につけることにあるのではないだろうか。では、教養とは、何か。教養とは、それが「共有」されて初めて価値をもつ知の体系である。「哲学はすべての学問の母である」とは、古代ローマの哲学者キケロの言だが、「教養の母」は、何といっても文学。ところがその文学が、活字離れの加速化とともに顧みられなくなった。文学が「教養の母」であるには、何よりも私たち一人ひとりが、「読む」喜びに目覚めなくてはならない。そしてその喜びを、孤独な知的快楽から、真の「共有」へと広げていかなくてはならない。

本講演では、ロシアの作家フョードル・ドストエフスキーとの出合いから現在に至るまでの約六十年の人生を振りかえりつつ、読書とは何か、翻訳とは何か、教養とは何かを考え、コロナと戦争という大災厄時代の「狂気」をともに生き延びていくすべを探っていきたい。(講演者からのメッセージ)

講演者:亀山郁夫 氏(ロシア文学者、名古屋外国語大学学長)
日時:7月9日(土)午後2時~4時(受付1時半より)
会場:世田谷文学館1階 文学サロン
参加費:会員500円 会員以外1,000円
申込締切日:6月27日(月)必着
定員:120名(応募者多数の場合は抽選)


アイヌの苦悩と誇り
―バチェラー八重子、違星北斗の短歌を中心に―

世界のグローバル化と共に人類は「多民族共生」を掲げてきました。しかし、日本人がこの言葉を真に実現しているのかと言えば疑問です。昨年もテレビ番組でアイヌ民族に対する侮蔑的な発言があり問題になったからです。顧みれば明治以降、日本政府の同化政策の下で言語や固有の文化を失った日本の先住民族・アイヌは、日本国平民とされながら長らく「旧土人」という名で統治されてきました。アイヌ民族はその苦渋の想いをどのように日本語文学に描いたのでしょうか。今回はバチェラー八重子と違星北斗の短歌を取りあげます。

アイヌ民族の一人、バチェラー八重子が刊行した歌集『若きウタリに』(昭和六年)には「滅亡の民」と見做されたアイヌの状況への憂いが描かれています。そして、アイヌ民族の誇りを失いかけたウタリ(同族の意)に民族再興を喚起しています。その際、神謡「アイヌラックル」に登場する英雄を養育するサポ姫降臨を願う気持ちを詠んでいるのですが、果たしてサポ姫は降臨したのか、考えてみたいと思います。また、民族復興のために立ち上がりながら、27歳の若さで亡くなった夭折のアイヌ歌人・違星北斗の短歌に込められた魂の叫びにも耳を傾けたいと思います。(講師からのメッセージ)

講師:安元隆子 氏(日本大学国際関係学部特任教授)
日時:9月1日(木)午後2時~4時(受付1時半より)
会場:世田谷文学館2階 講義室
参加費:1,000円
申込締切日:8月2日(月)必着(応募者多数の場合は抽選)


俳句鑑賞会

〈ご寄稿要項

日時:6月28日(火)、7月26日(火)、8月23日(火)
午前10時30分~正午
場所:文学館2階講義室
参加費:200円
※秀句一句とご自作があれば一句お持ちください。


※詳細は、「おしらせ」160号をご確認ください。

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