友の会イベント

「おしらせ」145号(2019年8月1日発行)掲載の世田谷文学館友の会の開催イベントなどをお知らせします。


世田谷文学館・世田谷文学館友の会 共催講演
人間・谷崎潤一郎
ー 小説『春琴抄』執筆時代の谷崎の動向と、その周辺 ー

谷崎潤一郎(1886~1965)の文学を、川端康成は「百花の王」牡丹花に喩えた。日本近代文学史上において、谷崎文学の存在は、牡丹の花のように、馥郁たる香りをもった、きわめて大きく豊かで、ひときわ豪奢なものである。
その創作活動は半世紀を越えて、つねに文壇の第一線で活躍し、それぞれの時期にその時代を代表する作品を発表しつづけた。明治末年の出発期には『刺青』『麒麟』『少年』『秘密』、大正期には『痴人の愛』、昭和初年には『卍』『蓼喰ふ虫』『吉野葛』『盲目物語』『武州公秘話』『蘆刈』『春琴抄』、戦中から戦後にかけての『細雪』、晩年の『少将滋幹の母』『鍵』『瘋癲老人日記』などである。
こうした文学作品を生み出しつづけた谷崎潤一郎という作家はどのような人生を生きたのだろうか。いかなる境遇に育ち、どんな教育を受けたのか。そこからどのような影響をこうむり、どのような生涯をおくったのか。谷崎の生涯とその文学世界との相関関係について、『春琴抄』の時代を中心に話をしてみたい。(講師メッセージ)

なお、講演にあわせて、谷崎潤一郎作品『春琴抄』の朗読(30分)を中寛三氏(俳優座)に行っていただきます。

講師:千葉 俊二 氏(早稲田大学名誉教授)
朗読:中 寛三 氏(俳優座)
(ヴァイオリン演奏 西本徳子氏、作曲 内藤正彦氏)
日時:9月28日(土) 午後2時~4時(受付は1時30分より)
講演2時~3時30分、朗読3時30分~4時
会場:世田谷文学館 1階 文学サロン
参加費 :会員1,000円、会員以外1,200円
申込締切日:9月10日(火)必着
定員:150名(応募者多数の場合は抽選)


講座 石川啄木とロシア文学

26歳で夭逝した国民的詩人石川啄木(1886~1912)は、その短い生涯において、三つの文学的思想的進化の道を歩んだ。第一段階は、処女詩集『あこがれ』(1905)を刊行するまでの明星派のロマンチシズム的傾
向の時期、第二段階は、ロマンチシズムに決別して、自然主義の影響を受けた時期で、評論『食ふべき詩』(1909)に「謂う心は、両足を地面(ぢべた)に喰っ付けてゐて歌う詩という事である」と記されているように、実生活と密接に結びついたリアリズムへの志向である。
しかし啄木は、現実を傍観しているだけの日本の自然主義を不満に思い始め、人生、現実を批評するもの、傍観ではなく批評していく、積極的な自然主義あるいは新理想主義でなければならないという考え方になり、さらにその先一歩進めて、第三段階の社会主義的な時期に達する。
この間に啄木はロシア文学を愛読していた。ゴーリキイ、ツルゲーネフ、アンドレーエフ、トルストイ、ゴンチャローフ等々の小説を英訳や二葉亭四迷訳などで読みふけっていた。啄木がロシア文学といかに関わったか、啄木にとってロシア文学とはいかなるものだったかを明らかにしてみたい。(講師メッセージ)

講師:大木 昭男 氏(桜美林大学名誉教授)
日時:10月11日(金) 午後2時30分~4時30分(受付は2時15分より)
会場:世田谷文学館 2階 講義室
参加費 :会員800円、会員以外1,000円
申込締切日:10月1日(火)必着(応募者多数の場合は抽選)


俳句鑑賞会

日時:2019年8月27日(火)、9月25日(水)、10月22日(火)
午前10時半~正午
会場:文学館2階講義室
参加費:200円
※秀句一句とご自作があれば一句お持ちください。


※イベント詳細は、「おしらせ」145号をご確認ください。

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